O 平成21年度 F4C,F4H日本選手権九州地区大会 佐賀 2009.9.13


上記大会に我がクラブから参加する石川選手の応援を兼ねて見学に行きました。
日本選手権と名が付く物を見に行くのは初めてです、高速1000円でもあるし仲間3人で行きました。

佐賀ラジコンスポーツクラブ飛行場は進入路が大変分かりにくく苦労しました。会場に着いたときには目慣らし飛行が終わり、選手は演技の選択など準備中でした。
フライトスケジュールはF4C、チームスケール、F4H、そしてF4C二度目のフライトで1フライト目の得点の少ない選手からのフライトになります。
フライトが終わるとそれぞれの種目とも静止審査があります、F4Hでは墜落が1件あり静止審査が受けられませんでした残念。

風は弱く暑いぐらいでしたが絶好のスケールフライト日よりでした。日本選手権と名が付くだけに結構な人数が見学に来ていました。車は50台ぐらいいたように思います。
トップは久保脇選手です。カウルにハッチが作ってありブースターのターミナルなどは隠してあります。4年前の優勝機だそうです。アメリカより図面とカットの専門家からパーツを取り寄せて組み立てたそうです。YS−FZ140で12kgもあるそうですが問題なく飛びます。
1フライト目はエンジンのマウントが緩んで相当に危険な状態だったそうで、一通りの科目を何とかこなして着陸も決めました。急遽修理をしての2ラウンド目は素晴らしい飛行でした。しかしYSエンジンのパワーは凄いです。12kgといえば100ccクラスのアクロ機ですから。
猿渡選手の中島キ27 97式戦闘機です。こちらは10年近く前の優勝機で、世界選手権にも出場した機体です。エンジンは10年前のYS−FZ140でしたがいまいち調子が悪いようで1ラウンド目は飛ぶのがやっとの感じで宙返りなどは10クラスぐらいの円でした。
この大会に合わせて塗装をやり直したそうです。
猿渡さんのクラブでは以前の飛行場が閉鎖になって今は大型機が飛ばせ無い状態で、1年ぶりに飛ばすぶっつけ本番だそうです。前日遅くまでエンジン調製をしたそうですが上手く回らないようです。2フライト目は離陸後にエンストして壊れてしまいました。残念です。
小型機なのにこれ以上ないほど精巧に出来た機体で有名な山下選手です。ラジコン技術誌でも詳しく解説されていましたが凄いです。製作に5年飛ばして6年で100フライと以上とか。脚回りが良く壊れるそうでかなり修理の跡があるそうです。OS−LA15で950g今回は離着陸も2回共決めて3位でした。もし私が金持ちならスポンサーになって大きな零戦を作ってもらいたいです。山下選手の技術があれば素晴らしい物が出来ると信じます。
江頭選手の零戦52丙型です。OS91SPで詳しいことは聞いていません。
カメラと腕のせいでぼけていますがいいアングルだと思います。
我がクラブの石川選手です。先日はラジコン技術誌の取材もあってやる気機満々です。実機はホームグラウンドの防府北基地に展示してあるT−3です。自衛隊基地ですので普段は遠くから見るだけで基地際の時だけ側に寄って詳しい資料収集が出来ます。
細かいレタリングなどは実機がまじかにあるおかげで素晴らしいです。富士の機体の特徴の動翼の凹凸はもう感心するしかない出来栄えです。フライトも素晴らしく1フライト目のトップでした。応援の甲斐が有ります。
飛行審査が終われば静止審査があります。それぞれ3名の審査員が当たっていました。5m離れて全体のスケール精度を見た後は側に寄って詳細を審査します。でも審査員は2m以内に近寄ってはいけなったように思うんですが?
テーブルががたがたなのが笑えます。
F4Cの後はチームスケールで門脇選手のピラタスPC−6 ターボポーターです。フライトは安藤さんで流石の世界選手権15位の飛びでした。ぼけているのでかえって実機感が出てませんか?
次はF4Hです。静止審査よりフライトに点数配分が多く取られて、まずは持っているスケール機で参加しましょうという感じです。
森川選手の機体はおなじみセスナ117カージナル YS110搭載。
尾形選手の機体はピラタスPC−21でサイトーFG−36搭載です。
見た目では主翼がかなり小さめですが不思議に良く飛びます。詳しく聞いていませんが翼面加重はかなり小さいのではないでしょうか。
頼本選手のパイパーカブです。シグの5分の1のキットでサイトー72搭載ですがオーバーパワーらいいです。
松島選手のJu87 ユンカースです。DA50搭載ですがこの日はどんなに頑張ってもエンジンが掛からずフライと出来ませんでした。
後ましにされて2回目の挑戦ですが掛かりません。イグニッション系に問題があるようでした。
杉山選手のフライベビーです、OS LA46搭載でこれぐらいなら誰でも出場できるサイズですね。参加することに意義があります。
橋本選手のビュッカー ユングマイスターです。OK模型の30年ぐらい前のキットだそうです。クワドラ35cc搭載ですがエンジンが掛からすスライト無しでした。
ユングマイスターとスペースウオーカーが2機。手前は山下選手のOS FS52搭載の機体です。
こちらは永沼選手のサイトーFG20搭載機の離陸の様子です。
中川選手の零戦52型 ゼノア26cc搭載機の離陸前です。
久生選手のP−47サンダーボルトです。安藤さんから貰った2〜3万円程度のARF機だそうですがウエザリングが好くていい感じになっています。YS FZ140搭載だそうですがどう見てもオーバーパワーでしょう。スタントの世界では実力者なのでいい飛びしてました。着陸でひっくり返ってしまい、着陸点が0になっていなければ優勝かとも思いました。
大会慣れされているようで余裕の感jです。審査員に見やすいように飛ばすことに関してはさすがだナーと思いました。
入口選手のフォッケウルフ FW190A−8でOS BGX−1搭載の機体です。フライト中に失速させてしまい,大破しました。
フォッケウルフと零戦、同盟国の戦闘機が並ぶのはこんな時ぐらいか、いいですね。
吉永選手の零戦21型、我がクラブにもいますゼロモデ製でOS FX160搭載です。よく出来ていますし飛ばし方も良かったです。
離陸中、いいですね〜〜〜
2種目出場の猿渡選手のP47Dサンダーボルトです。ハンガー9の160サイズのARFですがフイルムの上にパネルラインを表現したりしてこれぞARFを作りこんだらここまで出来るといった感じの機体です。
OS BGX−1搭載で快調にフライトしました。
離陸もバッチリ決まります。
チームスケールに2機出場の門脇選手のピッカースFB5です。OS81α搭載でフライト担当の安藤選手と打ち合わせ中。
離陸中、パイロットは必死です。
普通に飛んでます。人気投票で1に選ばれました。この機体はプッシャー機ですがテスト段階でプロペラを裏向きに付けてあわや墜落という場面もありました。プロペラは良く考えて付けましょう。
F4H競技結果です。ピンボケで良く分かりませんが結果は二の次で選手の方は楽しまれたと思います。
F4Cの結果です。1位は久保脇選手で、2位は石川選手。フライト点は2フライトのどちらか良い方で 2262.0と2101.5静止点は2323.5と2321.0と僅差の勝負でした。


日本選手権ということで最初は遠慮していましたが、選手の皆さんはそれほどピリピリして無くて気さくに質問に答えて頂けて参考になりました。
今回は初めての試みで東西に分けて行い後日天候などを考慮して日本1を決めるそうです。スケール委員長の鈴木さんと少し話しましたがスケールは審査員の主観が結構あって難しいようです。しかしギャラリーの目から見ても審査結果は納得がいく評価だと思います。

古典機と言える物が少なく零戦は4機と多かった今大会ですが、F4Hなら参加できるかな密かに思える内容でした。